ハーブに不思議な魅力を感じたのは35年ぐらい前のことです。

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アンティーブ旧市街の店先
アンティーブ旧市街の店先

当時、カリフォルニアのロスアルトス市に住んでいました。

 

シリコンバレーと呼ばれる一帯に位置して気候は温暖で、春から年末まで殆ど雨の降らない地中海式気候に属しています。

 

青い空とまぶしい太陽、夏テニスをしてもあまり汗をかかない、さらっとした過ごしやすい気候でした。

 

南仏ニーム
南仏ニーム

借りていた家は丘の斜面に建っていて、周囲は樫の木のような高木常緑樹だけではなく、オリーブ、オレンジ、レモン、アメリカンチェリー、アプリコット、アーモンド、洋ナシなどの果樹に囲まれ、春になると色とりどりの花にそのコテージは包まれました。富有柿のようなアジアの果樹も植えられていて、秋には結構おいしい実を収穫できました。

 

 

煉瓦造りのバーベキューエリアの横には、色とりどりのバラが真冬以外は花をつけ、春になると前庭にワイルドフラワーが、中でもオレンジ色のカリフォルニアポピーやブルーのテキサスボンネットが咲き乱れ、その隣には家庭菜園があり、トマトが鈴なりに育っていました。

 

ニームのヴィラ
ニームのヴィラ

ハーブも北斜面の宿根草花壇の中に植えられていたのです。でも、はじめはそれが何だか知りませんでした。 

 

アメリカのスーパーでは薄切り肉が見つからず、慣れない固まり肉を購入するのですが、当時はどう料理したものかわからず途方に暮れて、料理本を購入してはいろいろと試してみました。

 

すると大抵、どうも薬味として使用されてる、どこかで聞いたことがあるものの、実際には見たことがない名前がいつも出てくるのです。

 

35年前のことですから。

日本ではまだあまりハーブを見かけなかったと思います。

 

ヴィルフランシュ・シュルメール
ヴィルフランシュ・シュルメール

 

それがタイムやローズマリー、セージ。

 

スーパーで購入して帰ってくると、なんと、庭にも同じものが植えられているではないですか。

 

ハーブを入れる入れないで、料理の味に大きな差が生まれることを知りました。

それはそれは、とても不思議な感じでした。

プロバンス、ソーのラベンダー畑
プロバンス、ソーのラベンダー畑

帰国して住んだ房総半島の家は、車で2時間ぐらい走ると大多喜ハーブガーデンに着く距離にありました。

 

精油や種や苗を買うために、幾度車を走らせたことでしょう。今のようにはハーブ苗がたやすく手に入らない頃のことです。

 

種から育て冬越しさせた苗は、自宅に十分な植える場所もなく、ご近所に配り歩いたこともありました。 

 

 

 

フェラ岬のヴィラ・ロートシルド
フェラ岬のヴィラ・ロートシルド

そのうち収穫したハーブがモリモリになり、どうしたらよいものかと言う羽目に。

毎日のハーブ風呂ではとてもはけません。

勿論、ドライにして保管したり、ドライフラワーにもしましたけれど。

 

当時本屋さんに出向いてもハーブの本はあまり見つかりませんでしたから、ハーブの写真がきれいな洋書を購入すると、様々なハーブの育て方や効能が沢山載っていて、チンキやローションの作り方も知りました。

 

ハーブティーが身体にとても良いことを少しずつ知りようになりました。

でもその頃はまだ、これと言って家族の健康に問題もなく、わざわざハーブを飲むメリットを感じていませんでした。

 

ヴァルボンヌ
ヴァルボンヌ

ところがその後しばらくして、母が重い熱中症で気を失い救急車で運ばれて、死の淵をさまようという事態が起きました。

 

その晩が峠と告げられました。

 

なんとかその時は命が繋がり退院することができましたが、高熱から片足の大静脈が消失しているとのこと。


え?どういうことなのか理解できませんでした。

 

その後夏が来るたびに母は高熱を出し、度重なる入院生活で筋肉が衰え、しだいに背骨がS字に湾曲して、座っていても横に倒れていく状態になっていきました。

サン・トロぺ
サン・トロぺ



ドクターから、母に毎日水をできるだけ飲ませなさいとの指示が有り、海洋深層水を取り寄せたり、他にもいろいろな水を取り寄せて、なんとか飲ませようとしましたが、1リットルの水分をとらせることは困難でした。

 

ビオット
ビオット

母は高熱出す度に身体が不自由になり、車いすが必要でした。病気と名のつくものは無かったのですけれど。

 

熱中症で倒れるまで医者知らずの人でしたので、握力がなくなりスプーンで食事することさえ不自由になると、母は自分が情けなくなり、気持ちは落ち込み、精神的にうつ傾向にありました。

 

コリウールのマルシェのハーブ
コリウールのマルシェのハーブ

その頃のことです。いろいろと本で読んではいたものの、生半可なままのハーブやアロマの知識を、もっときっちりと学んでおけばよかったと、後悔ばかりが先立っていました。

 

中途半端な知識では、怖くて、衰弱している母に結局何もしてあげられなかったのです。

不甲斐ない思いでした。

 

 

サン・ポール・ド・ヴァンス
サン・ポール・ド・ヴァンス

それまで、花の持つ香りや色や精気による精神的な効果を既に十分体感していましたが、このことがあってから、植物の持つ更なるチカラについて、深く学びたいと思いました。

 

 

現在は?

学んだ植物療法、とりわけハーブティーを活用して、家族や友人、そして依頼者の方々に喜んでいただけていると思っています。

 

香水の中心地グラースのガリマール社で
香水の中心地グラースのガリマール社で

元来お茶もコーヒーも薬として飲まれていたわけで、ハーブ(薬草)の一つです。

ただ、緑茶や紅茶、中国茶、コーヒーは、嗜好品として長い年月人が研究を重ね、練りに練った製法で美味しく飲める飲み物に仕上げたわけですから、それぞれシングルストレートで口にしても大変美味しいわけです。

 

一方ハーブは、ネアンデルタール人の時代から変わらず薬草のまま。乾燥させてカットしただけですから、1種類だけで飲むと、多くは旨味の少ないとんがった味がします。

実はこれにはハーブの品質や状態も大きく関わっていて、お茶やコーヒー豆と同じ事、、しっかり生育管理された高品質のハーブであれば、滋味深い味わいが楽しめます。また、その時々の体や心の状態が欲している成分をもつハーブティーですと、ますます美味しく感じます。

 

もっとハーブティーを気軽に、もっと美味しく飲んでみませんか?